「借金1000万円」という数字を前に、もう後がない、と自覚した瞬間でした。
恥ずかしさ、情けなさ、怖さ。いろんな感情が一気に押し寄せてきて、布団の中で何度も目を閉じても、現実は変わらない。
でも、「どうにかするしかない」と思う気持ちに変わり、
ほんの小さなことではありましたが、動き始めることにしました。
ここでは、返済生活のスタート地点で私が実際にやった“最初の5つの行動”をご紹介します。
どれも地味で当たり前に思えるかもしれませんが、私にとっては「借金人生を終わらせる」ための第一歩でした。
1. リボ払いの明細をすべて書き出した
本当に怖かったけど、まず「見える化」しないと始まらない。
郵送で届く支払明細を全部テーブルに並べたとき、現実が一気に押し寄せてきました。
リボ払いの怖さは知っていたつもりだったけど、「逃げてても何も始まらない」と思った瞬間でもありました。
そして何より愕然としたのは、支払いのほとんどが利息に充当されていて、元本がほとんど減っていなかったことです。
毎月数万円払っていても、借金の残高が減らない。その仕組みに、改めてリボ払いの恐ろしさを実感しました。
2. 借入先と金利を一覧にまとめた
金利15%、リボ残高、奨学金…全体像を見て絶望しました。
複数社から借り入れをしていたため、それぞれの借入残高・金利・支払い額を一覧にしてエクセルでまとめました。
金利はおおむね同じでしたが、正確に把握することで「どれから返すのが効果的か」を冷静に考えられるようになりました。
この表は簡単なシミュレーション表としても活用していて、完済時期の予測や繰上げ返済のタイミングを確認するのに重宝しました。
今なら、無料の家計管理アプリやローン管理アプリでもっと簡単にできるかもしれません。
でも当時の私には「まず自分で把握する」ことが一番の目的でした。
3. ノートに毎月の支出内訳を書き出してみた
毎月の収入と支出を把握することで、返済に回せる金額がクリアになりました。
どうしても削れない光熱費に加えて、意外と使っていた食費、コンビニ代が見えてきて、
「ここを削れば返済に回せる」と考えるようになりました。
特に驚いたのは、固定費を抜いて残った支出の多くが、実は食費やコンビニの買い物に消えていたことです。
思い返せば、仕事の途中や帰り際に毎日コンビニに立ち寄る習慣があり、コーヒーやジュースなどを「何も考えずに」買っていたのが積み重なっていたのです。
ノートに書くだけで、無駄遣いに気づいたのを覚えています。
4. 1つでも返済を終えるゴールを決めた
金額が少ないリボ払いから先に片付けると決めました。
小さな成功体験が、次の原動力になります。
毎月の返済だけでは元本の減りが遅いので、ボーナスは全額返済に充てると決めたことで、
「返せば減る」「動けば未来は変わる」と感じられるようになりました。
そして、エクセルで作ったシミュレーション表を見返すうちに、
返済できるタイミングでどんどん返済していかないと、利息ばかりを払い続けてしまうという危機感も生まれました。
当時の一番借入額の大きかったところは1社200万円でした。
毎月3万円の支払い、金利15%だと完済まで約8年近くかかってしまう計算でした。
「タイミングを逃さず一気に返す」──この考え方が、返済ペースを上げるきっかけになりました。
5. 支払い日と引き落とし口座を1枚にまとめた
正直、どこから何が引き落とされているのかすら曖昧でした。
給料日に口座に残高があっても、数日後にリボ払いやカードローン、奨学金の引き落としが来て「え、こんなに減った?」となることばかり。
まず私は、各ローンやクレジットカードの支払日・引き落とし口座・金額をすべて紙に書き出し、1枚の一覧表にまとめました。
実は、クレジットカードの引き落とし口座がバラバラだったうえ、引き落とし日も10日や28日などとにしていたため、
できるだけ支払い日と口座を統一するようにしました。
細かいことのように思えるかもしれませんが、口座が分かれていると、
一旦給与口座から出金して各口座に入金し直す手間が発生します。
さらに残高の準備を忘れていると延滞や遅延金が発生するリスクもあるため、
カレンダーに印をつけて毎月の資金管理を徹底するようになりました。
おかげで「今月は◯日に△円必要」「この口座には⚪︎万円キープしておく」など、資金の流れが管理できるようになりました。
借金返済では、お金の出入りを“自分でコントロールしている感覚”が心の支えになると、あとから実感しました。
そう考えると今は便利なアプリも増えていますので活用するのがベストだと思います。
📝まとめ
借金返済に近道はありません。
でも、「始めた日」こそが最も重要な日だと思っています。
今自分がどのような状況に置かれているか。
そして何をやっていくのが良いか。
やみくもに動くより、効率的な行動が重要になってきます。
私がやった5つの行動は、当たり前と思われる内容かもしれません。
ですが、もしこれが「できていなかったな」と思われる方がいれば、ぜひ試してみていただければと思います。
今日が、あなたにとってのその日かもしれません。
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