借金1000万円を作った理由|逃げたかった現実と向き合うまで

目次

✅ はじめに|「借金は一瞬、返済は長い」それが現実だった

借金は、気づけば一瞬で膨らみました。
でも、そこから抜け出すためには、長い時間と強い覚悟が必要でした。

この記事では、
私がなぜ1000万円近い借金を作ってしまったのか
そして、そこから何を学んだのかを振り返りながら書いていきます。

もし、同じように苦しんでいる方がいれば、
少しでも参考になればと思っています。


✅ 1. 子どもの頃から「お金さえあれば」と思っていた

私の将来の夢は「お金持ちになること」でした。
小学校の卒業文集にも、そんなことを書いていた記憶があります。

大学時代、友人に誘われてパチンコを始めたのも自然な流れでした。
今でも覚えていますが、最初は軽い気持ちで「海物語」を打っていました。
勝ったときの高揚感が忘れられず、何度も足を運ぶようになりました。

当時は、奨学金を借りながらの学生生活。
無理を言って一人暮らしをさせてもらっていたため、
奨学金は家賃に、生活費はアルバイト代で賄う日々でした。

お金を「増やして使うもの」と錯覚していた。
振り返れば、借金に陥る「素質」は十分にあったのだと思います。


✅ 2. 社会人になり、借金の扉を開いてしまった

2005年、証券会社に入社。
資産家のお客様ばかりを担当し、社員たちも景気がよく、
ボーナス一回200万円という世界でした。

しかし実態は、プレッシャーとストレスの連続。
毎日「辞めたい」と思いながら仕事をしていました。

そんな中、株のデイトレードで生計を立てている人たちを見て、
「自分もここから抜け出したい」と考えるようになりました。

資金がなかった私は、
知人からの「カードローンで資金を作ればいい」という甘い誘いに乗り、
在職中に複数社へ申し込み、借りれるだけ借りて200万円を用意。
勢いで退職を決意しました。

さらに、信用取引(証券会社からの借金)も開始し、
9時〜15時の株式市場だけでなく、24時間取引可能なFXにも手を出しました。

ここから、
レバレッジ取引(ハイリスクなトレード)
が私の生活に入り込みました。

レバレッジ取引とは、預けた証拠金の数倍の取引を可能にする仕組み。
私の場合、カードローン資金を元手にさらにレバレッジをかけていたため、
二段階のハイリスクトレードとなっていました。


✅ 3. ギャンブル依存症に近い状態へ

トレードの失敗が続き、生活費も減る一方でした。
「トレードの利益で生活できる」と甘く考えていた自分の未熟さに気づく頃には、すでに手遅れでした。

一旦は資金繰りが整い借金を完済しましたが、
リーマンショックを契機に職を失い、
転職を重ね、ようやく今の仕事にたどり着きました。

しかし、今の仕事も人前で話す機会が多く、あがり症の私にとっては大きな負担でした。

「もっと楽に、早く人生を変えたい」
「もう少し精神的に楽な仕事に転職したい」

そんな思いに引きずられるように、
再び**レバレッジ取引(FX)**に手を出してしまいました。


✅ 4. 取り返そうとするほど、深く沈んでいった

一度負けると、取り戻すまで辞められない。
ロスカットの恐怖から、さらに無謀なトレードを繰り返す。

もはや投資ではなく、完全にギャンブル依存症。

  • 自動売買ツール(EA)に手を出す
  • 高額なトレード商材を購入する

あらゆる手段を試しましたが、すべて失敗。

カードローンの限度額もすべて使い果たし、
最後の入金をしたとき、
心のどこかで「もう終わった」と思いました。

年収500万円に対して、借金900万円。
「もうFXで取り返すしかない」
そんな破滅的な思考にしかなれませんでした。


✅ 5. 現実から逃げた先には、何もなかった

当時の私は、
仕事が嫌だ、環境が悪い、周りが悪い。

すべてを他人や環境のせいにしていました。

「逃げたい」と思うたびに、
トレードに頼り、借金を増やし、
負けたら「取り返すしかない」と追い詰める。

結果、何も解決せず、
現実は悪化する一方でした。

逃げるたびに、
ツケは必ず自分に返ってくる。
それを痛感しました。

借金を作ったのは、わずか1年にも満たない期間。
しかし、返済には10年以上かかりました。


✅ 6. 気づいたこと|借金は金額ではなく、向き合う覚悟だった

長い返済生活の中で、私は少しずつ変わっていきました。

借金は金額の問題じゃない。
逃げずに向き合う覚悟があるかどうか。

そう気づけたのは、地道に返済を続けた結果でした。

もちろん、今でも不安になることはあります。
SNSを開けば、

「月利〇%達成!自動売買ツール完成!」

そんな甘い誘惑が目に飛び込んでくる。

頭では「そんなうまい話はない」と理解している。
過去の実体験で痛いほど学んだはずなのに、
「早く借金を終わらせたい」という焦りから、
今でも心が揺さぶられることがあります。

だからこそ、意識的に自分をコントロールする努力を続けています。


✅ 自分をコントロールするために始めたこと

例えば、
休みの日にふとパチンコに行きたくなったとき。

  • 部屋を片付ける
  • 料理をする
  • ブログを書く

そんなふうに、意識的に行動を切り替えるようになりました。

ブログを始めたことで、
休日も「自分を成長させる時間」に変わりつつあります。

まだ道半ばですが、
少しずつ、「逃げない自分」を積み上げています。

そしてもし、このブログが
借金に苦しんでいる誰かの小さな支えになれたら、
それだけで、過去の失敗にも意味があったと思えます。


📝 まとめ|レバレッジ取引の危険性を伝えたい

このブログを書いた理由は、
同じような失敗をしてほしくないから。

特に、

レバレッジ取引の危険性。

「自分は大丈夫」
「取り戻せばいい」

そんな思い込みが、あっという間に人生を壊します。

もし返済に行き詰ったときは、
債務整理という選択肢もある。
一人で抱え込まないで、誰かに相談する。

私の経験が、
誰かのブレーキになり、支えになれたら、
この失敗にも意味があったと心から思います。


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